日々のこと32

ありがちな
『デジカメ日記』




○月×日
『 ストリート
・ミュージシャン』


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  かなりの腕を持つギターデュオ二人組だった。

  ほぼカンペキに無視して走り去る女の子。
ちょっと気になりランニングペースのにぶる男の子。
女の子の将来にウルオイはなく、男の子の未来は明るい。

 では右のアベックは、というと、この後も、しばらく聞き入っていた。
正確に言うと、ぼくのほうがさきに立ち去った。
 時々、二人でごそごそ耳打ちしながらであった。
聞こえなかったが、かなり気に入り、
そしてカンドウしている気配がうかがえた。
 もちろん、この二人は、ユイショタダシイ市民である。
 
 さて、左はしの走ってきた男性は、そのまま通り過ぎた。
エキストラである。

 


○月×日
『女性専用車両』


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 女性専用車が、横浜市営地下鉄に採用されて、数ヶ月になった。
初めてこの電車が来たとき、それは午前九時半ごろのことだった。

  ぼくは扉の前で、しばらく中の様子をうかがい、
一人の勇気ある男性の存在を確認して、
乗り込んだのだった。
 その習慣は、現在も続いていて、
女性ではないぼくが、朝この車両に乗るときに、
必ずしなければならないことは、腕時計を見ること、
そして先に乗っている同性を確認することの、ふたつである。
 こんなことしているの、ぼくだけだったら、哀しい。

 それにしても、始発電車に、『女性専用車』が必要なのか。
ワカラナイ・・・




○月×日
『酒の名前』


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   酒の名前は、誰が考えるのか、
想像をかきたてられるものが多々ある。

 麒麟山、八海山、立山あたりは清酒だろうとわかるし、
みずから焼酎と名乗っているものも判りやすい。
 『千夜の夢』『一粒の麦』と続く詩情もみのがせない。
きっと麦焼酎かなにかだろうと思うし、
千夜にわたり酔いしれたい酒飲みのわがままと、
つまみは残しても、一滴たりともこぼすことがあってはならない、
と言う酒飲みの決意が感じられて、ほろっとさせられる。

 しかし、何よりホームで電車を待つ会社帰りの人々に、
『飲みました?』とさりげなく、かつダイタンにうったえる、
『とりQ』の未来にえいこうあれ。



○月×日
『眠る子』



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 十分ほどの間、ずっとフネを漕いでいたのだった。
塾帰りであるらしく、重そうなかばんであった。
靴下は自然にたるんでいるだけで、モンダイはない。
スカート丈も、親が将来の成長を見越して、
この子の意に反して長くしたわけでもなさそう。

  けなげ、というのはこんなことを言うのだと、
デジカメのテスト撮影に余念の無い、
向かいの席のオジサンであった。


○月×日『スタジオにて』


背中の人は
誰でしょう?
一人カタイ
あいそ笑いのぼく。
 久しぶりに、鶴瓶さんに会いました。
僕はオンエアの日、那須高原で
歌っています。
 一般公開のライブじゃないので、
予定欄に書いていませんが、
僕としては、普通に公開してほしいです。
帰ってきたら、このコーナーは、
書き足しますね。




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