日々のこと68
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『Resongs』 Vol.1
《題名》『Resongs』vol.1 / TOKYO

《日時》 2008年2月3日(日曜日)
     開場 午後1時半 開演 午後2時半
     終演 午後4時 閉場 午後5時

《会場》 カフェ・トリオンプ/東京・秋葉原  

《料金》 予約3,000円 当日3,501円 
     飲物食物持ち込み可。用意なしの予定。
  
《出演》 及川恒平

《会場情報》

店名→カフェ・トリオンプ

住所→〒101-0021東京都千代田区外神田5-6-4メトロビル1F

交通→最寄り駅:銀座線「末広町」駅2番出口より徒歩2分、
   他、JR「御徒町」駅より徒歩6分、
     JR「秋葉原」駅より徒歩7分など。

《初夢》
劇中歌とは、
芝居に利用される運命にあるモノと思っていた十代のころ。
太田省吾に出会った。
もったいないほど、
SONGをていねいにあつかってくれた。
すこし濃くSONGとかかわりはじめた。

その後、SONGと流行歌の距離を知るほど、
ぼくはどちらからも、おいてけぼりをくらった。
気がついたら長いこと、歌っていなかった。

人前でふたたび歌うキョカをもらって、すでに十余年。
爾来、流行歌としてのフォークソングに助けられている。

しかし、SONGとして歌う機会はかならずしも多くはない。
実は、SONGとはなんなのか、
ぼく自身わかっていないのだから、おはなしにならない。
SONGしたい、という気分だけが独走している。

SONGするとは、
身体的な他の欲求と同じ位置にあるとは思っていない。
さりながら、自分のどのあたりにあるのか、それがわからない。
できるだけ、自覚的にSONGすることによって、
そのてがかりを得たい。
たった一瞬、おとずれるかもしれない、そのときに、
居あわせたい。

二月の休日の昼下がり、街のどこかで、歌おうと思う。
時間も場所も、まだなんにも決めていない。

いつが、都合がいいですか。
どこか、場所がありますか。

2008年1月2日             こへ
《二日目の夢》
【一】

SONGを聞く、とはどういうことなのか。


空気の振動がないときに、
自ら聞く意志が働いているのかどうか、
それが、きわめて重要だ。

聞くとは、自動詞にほかならない。
空気振動のない時間帯の音楽に、耳を傾けるのでなければ
「みずからうごく」聞くという行為は、完結しない。

聞こえるという受動は、
それがSONGの入り口として用意されてはいても、
扉を開ける力は無い。

SONGは、歌う、聞くという能動者間によって
初めて成り立つ。


【二】

SONGを聞く、とはどういうことなのか。


物理的には聞こえない場合のSONGを、
聞く環境下にいるかどうかだ。
正しくは、環境を体内につくりだしているかどうかだ。

では、それを保証してくれるのは、静寂なのか。
多分その方角に答えはない。

それでは、聞こえるか聞こえないかの、
二者択一しか残っていない。
SONGを聞く、という像は見えてこない。

聞かれようとする音声は、しばしば、
聞かれようとする他の音声と競いあう。
ひしめき、きしむ。
街にそれらがあふれているとき、
僕らの体内にも、悲鳴が生まれる。、
聞くのを萎えさせる、音の皮下出血が起こる。
僕らもまた、街の一部だからだ。

街の支配下にあるとき、
耳は、聞くのでなく、
聞こえるという受動で反応しようとするだろう。
やがては、聞こえることも、人体は拒否するのかもしれない。

必要なのは、物理的な静寂ではなく、
この手強い流れに呑みこまれない意志だ。
SONGに反応しようとする意志だ。


【三】

SONGを発する者は、
この圧倒的な事実から目を逸らしてはならない。
逃げるわけにはいかないが、
組み敷かれては、もっとならない。
SONGが、SONGのままで、
現実の歌となるのを、見たい。


2008年1月10日             こへ

《カフェ・トリオンプへの道》
演奏曲目》
【第一部】

糸田ともよ作詞作品

01 君は誰かな
02 風の行方
03 ゆきのこねこ
04 薬箱
05 ふゆのかがみ
06 地下書店
07 歌う川
08 空の扉
 

 【休憩】
【第二部】

太田省吾作詞作品

01 貝殻
02 私は今朝も夢を見た
03 もし、おつきさま
04 赤馬夜曲


自作詞作品

01いのちかえす日
02ほしのはだ


糸田ともよ作品

01 雪を見てた
02 言って別れた
03 まだあたたかい悲しみ


EN. 冬のロボット
覚え書き》
関東地方には珍しい大雪。
カフェトリオンプには12時半すぎの到着。
スタッフをかってでていただいた方々も続々到着。
椅子の配置、提供するお茶や菓子の準備。

1時過ぎ傘にゆきをのせて、みなさんが集まりだす。
生演奏なので、音響装置の心配はない。
ご自分で調達したもの、提供したもの、それぞれを手に雑談。

2時半、前もって風邪で欠席を知らせてくれた方以外、全員が集合。
もしかしたら驚異的。
演奏開始。使用楽器はdori一本。

20才のころ、まだフォークになじみがなく、
新宿のアングラ劇場で歌っていたころに、帰っていた。
歌い手としては、貴重な体験。
ただし、聴き手には、途中の詩の読みも含めて、
ざつに響いたかもしれない。

休憩後の始まりは、聴き手の集中のほうが、僕より先。
恵まれたライブ。

終演後、5時ごろまで、また雑談。

もうすこし続けたい。

2008年2月5日記
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Copyright©2001-2003 Kouhei Oikawa(kohe@music.email.ne.jp)