ルノアールの雲題字


歌のはなし 曲名 公表作品 作詞者 作曲者
005 ルノアールの雲 『ルノアールの雲』
及川恒平 及川恒平 



4/4
(前奏)
F    Dm   Gm   C7    F   Dm   Gm/F   C7

F      Dm      F     Dm/Gm  F/Gm  F    
ルノアールの雲  浮かぶ空 赤 五時の匂い 赤 赤  赤
F    Gm       Dm     F    F   Dm   Gm  C7
 電信柱だけの街 夢は膨らむ 赤

F/Am Dm/Gm Am/Dm C7  F/Am Dm/Am 
あ し  た  の   しゅじゅ つ  終わ   れば
Gm/F♯− Gm/C7  Dm/F−Dm/Am C7
の ぞ    み の    ファミ   コ  ン   買ってやろう

(間奏)
F    Dm   Gm   C7    F   Dm  Gm/F   C7

F     Dm      F       Dm/Gm   F/Gm   F    
 Dパックの中 出来立ての 地図 もうずれてる地図 地図 地図
F       Gm    Dm     F    F   Dm Gm  C7
ニュータウンの恐竜達 土を食べてる 赤

F/Am Dm/Gm Am/Dm C7  F/Am Dm/Am 
や く  そ  く   な  ん   て   当 て  に  は
Gm/F♯− Gm/C7  Dm/F− Dm/Am  C7
な  ら    な い   じゅ う    ね ん   前の事 

(間奏)
F    Dm   Gm   C7    F   Dm   Gm/F    C7

F      Dm    F      Dm/Gm   F/Gm  F    
ルノアールの雲 その向こう 影 富士の頭   影 影  影 
F        Gm      Dm    (rit.) F 
ニュータウンの レム睡眠 百年続け もっと






  夕方、茜いろになりかかった雲が、 ぼくにはルノアールの描く裸婦の肌に見えることがある。
あれはそうこれは違うとぼくなりに判断できる。
ひとにはきっとわからないような程度のことだけれど。

  学生時代にある先輩から、
お前の書いたものは自己中心的だと言われたのを妙にはっきり憶えていた。
そして三十年後の去年の同窓会で、
まったく同じことをその先輩に言われて、びっくりしてしまった。
ジコチューとしては筋金入りかもしれない。
  この歌も、そういうたぐいのものを説明抜きで使用するんじゃないと、
小言をちょうだいするのがオチだろう。


  ところで、ニュータウンの恐竜ってなんだ?
住宅開発地域に移ってきて、まるで、PCゲームの「シムシティ」を日ごと実体験している気分は、
それほど悪いものではなかった。
ただし、それも数年前までのこと。
電車も通り、デパートや官庁もそれなりに出来てしまうと、ほぼ完成ということだから、
「シムシティ」では、このあたりで、洪水やらメルトダウンやら火事やらが起きるのだ。
 今のところ、大半の住民はこの街にそんなことが起きるなど考えもせず、
くらしているだろう、たぶん。
 つまり、「シムシティ」派は、習い性として都市は危険だと知っている、と強調しておきたい。

 ところで言葉の鮮度について。
これを書いた当時は、テレビゲームと言えばファミコンだった。
現在は、ほぼ死語といっていい。はやりモノを書く怖さがここにある。
もちろん、ジコチューなんてのは、ロンガイだ。
                                 (以上平成13年記)






  去年のものに、シムシティとしてほぼ完成と書いたが、とんでもなかった。
 鉄道延長敷設の工事が、突如はじまり、それでなくても渋滞する休日の道路状況は、
ほぼそのまま駐車場で、不況もなんのその、さまざまな大型店がしのぎをけずり、
けずるわりには、やっぱりひやかしも多いようで、先日の幹線道路の開通には、
一日限りの「歩行者天国」とやらに、横浜中の親子連れがあつまり、それでもこんなのは、
ほんの前哨戦で、ワールドカップが始まるころには、世界中からごろつきが、
日本のか弱い警備陣をからかいにやってきて、国際サッカー場からそれほど遠くないこの町は、
きっとかっこうの戦場になるのだろうし、いっそ原子力発電所を街のすぐ横に作っちゃおうか
と考えてしまうほどの混乱ぶりだで、行き着く先は、そうだ、最後の手「リセット」か!



 ファミコンばかりが死語ではない。
スーファミ、プレステ、ついにプレステツーもへたをすると近々仲間いりをするかもしれない。
さてエックスボックスはいつまで持ちこたえることが出来るのか。
 などど、結局ぼくはコンピュータゲームの世界をずっと歩いてきたわけね。 

 ここまで印象にのこった作品は「ドラゴンクエスト」のシリーズはVを筆頭にほぼ大好きで、
コンピュータからゲーム機に移植された「ミスト」シリーズは風景が抜群にきれいだし、
「トルネコの大冒険」は寝不足状態の日々を作ったけど、
傑作「クーロンズゲイト」に出会えたことが、ぼくのゲーム体験のベストワンかな。            
                             
                                              (2002/3/23)






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